○金 南錫牧師 ルカによる福音書8章4-15節
「種を蒔く人が種蒔きに出て行った」(5節)。この種蒔きは種を手で一杯つかんで、蒔き散らします。種は様々なところに落ちます。道端に蒔かれた種は「御言葉を聞くが、信じて救われることのないように、後から悪魔が来て、その心から御言葉を奪い去る人たちのこと」です。石地に落ちた種は「御言葉を聞くと喜んで受け入れるが、根がないので、しばらくは信じても、試練に遭うと身を引いてしまう人たちのこと」です。茨の中に落ちた種は「御言葉を聞くけれども、途中で人生の思い煩いや富や快楽に覆いふさがれて、実が熟するまでに至らない人たちのこと」です。良い地に落ちた種は「立派な善い心で御言葉を聞き、よく守り、忍耐して実を結ぶ人たちのこと」です。このたとえの中心は、種を蒔く人の姿にあります。自分は道端なのか、石地なのか、茨なのか、そこに目を向いて嘆くよりも、私たちに種を蒔き続けてくださる主イエスの変わらぬ愛により目を向けたいと願います。