2022年9月25日「敵を愛しなさい」

○金 南錫牧師   ルカによる福音書6章27-36節

「しかし、わたしの言葉を聞いているあなたがたに言っておく。敵を愛し、あなたがたを憎む者に親切にしなさい。」このような御言葉を前にするとき、私たちはどう考えたらよいのでしょうか。敵を愛するどころか、私たちは自分の味方を愛することにも困難を覚えているのが現実です。自分の夫や妻、子どもでさえ、愛することの困難を感じることがあります。ですから、敵を愛する愛がないことを告白せざるを得ません。誰もこのようなことを語る資格があるわけではありません。もしあるとしたら、主イエス以外にはいないのです。なぜなら、イエス様ご自身がそうように、生きてくださったからです。

では、なぜイエス様は「敵を愛し、あなたを憎む者に親切にしなさい、悪口を言う者に祝福を祈り、あなたがたを侮辱する者のために祈りなさい」と語ったのでしょうか。それは、敵対関係そのものを、断ち切るためなのです。やられたら、仕返ししたいのが、人間でありますが、そうではなく、その敵対関係を断ち切っていくということが、ここで言われていると思います。