2022年3月6日「少年ヨセフの夢」

○金 南錫牧師   創世記37章1-11節

 今日のところ、ヨセフはまだ17歳でした。お兄さんたちが何か悪いことをすると、ヨセフは父ヤコブに告げ口をしたのです(2節)。また、彼はヤコブが年を取ってから生まれた子でした。そんなヨセフに「裾の長い晴れ着」を作ってあげました(3節)。兄弟たちは父がヨセフを愛するのを見て、彼を憎み、穏やかに語ることができなかったのです(4節)。

 こういう状況でヨセフは二つの夢を見るのです。畑でヨセフが束ねた束がいきなりまっすぐに立って、その周りに兄たちの束がやってきて、ヨセフの束にお辞儀をする夢と、兄弟たちだけではなく、両親も自分を拝む夢でした(9節)。ヨセフがこの夢を家族に話すことによって、兄たちはますますヨセフを妬み、憎むようになっていきます。後に、お兄さんたちはヨセフのことを「あの夢見る者」とさげすむのです。でもヨセフが17歳の時に、神様が見せてくださった夢がこの後、幾多の困難に向かうヨセフへの励ましとなりました。その夢の中に、見えざる神の摂理が隠されていたのです。その摂理の信仰が私たちの力となっていきますように、祈り願います。