2022年3月13日「エジプトに売られるヨセフ」

○金 南錫牧師   創世記37章12-36節

 兄たちが羊の群れを飼うために、出かけていたときに、父ヤコブはヨセフに兄たちの様子を見てくるようにと、命じます。ヤコブはシケムに着いて、兄たちと羊の群れを探しましたが、見当たらないのです。ヨセフが野原をさまよっていると、一人の人に出会って、その人の方から「何を探しているのかね」と話しかけてくれるのです(15節)。また、ヨセフが兄弟たちによって「さあ、今だ。あれを殺して、穴の一つに投げ込もう」と殺されかけたときに、長男のルベンは「命まで取るのはよそう。代わりに荒れ野のこの穴に投げ入れよう。手を下してはならない」と言って、兄弟たちを説得しました(21、22節)。また、四男のユダが「弟を殺して、何の得にもならない。それより、あのイシュマエル人に売ろうではないか」と提案され(26、27節)。兄弟たちはこれを聞き入れました。こうして、ヨセフの命は救われました。

 ヨセフは確かに兄たちから殺されかけましたが、ルベンとユダの提案によって兄たちに殺されませんでした。また、エジプトへ奴隷として売られてしまいましたが、そこで生き延びていきました。そこに神様のご計画、摂理があります。