2022年12月4日「あけぼのの光が我らを訪れ」

○金 南錫牧師   ルカによる福音書1章57-80節

ザカリアが長い沈黙の期間を破り、最初に発した言葉は、「ほめたたえよ、イスラエルの神である主を」という主なる神をほめたたえる歌でした。その理由として、「主はその民を訪れて解放し、我らのために救いの角を、僕ダビデの家から起こされた」とあります(68、69節)。ここで「主はその民を訪れて解放し」とあります。主なる神とその救いは、まさに神の方から私たちを訪れてくださるのです。年老いたザカリア夫婦に、思いがけない神の訪れがあって、ヨハネが誕生したように、神による救いは思いがけない仕方で、私たちを訪れるのです。

78節、79節に「これは我らの神の憐れみの心による。この憐れみによって、高い所からあけぼのの光が我らを訪れ、暗闇と死の陰に座している者たちを照らし、我らの歩みを平和の道に導く」とあります。神の御子イエス・キリストが高い所から、あけぼのの光となって、暗闇と死の陰に座している私たちを訪れ、光を照らし、私たちの歩みを平和の道へ導いてくださる、とザカリアは歌います。これは「神の憐れみの心による」のです。