洗礼者ヨハネの両親は、神の御前に正しく生きていました。非のうちどころがないほど、素晴らしい夫婦でした。ところが、彼らには子どもがいなかったのです。そんなザカリア夫婦に、驚くような知らせがもたらされます。ある時、ザカリアが神殿で奉仕をする当番になりました。彼が聖所に入って香をたいている時、主の天使が現れました。そして、その天使はザカリアに驚くべきことを告げます。そのことが13節以降に記されています。
神様は「妻エリサベトは男の子を産む」というのです。長い間の祈りが聞かれて、子どもが与えられるというのです。また、生まれてくる男の子を「ヨハネと名付けなさい」と告げています。ところが、ザカリアは天使の言葉を信じることができなかったようです。彼は天使に「何によって、わたしはそれを知ることができるのでしょうか。わたしは老人ですし、妻も年をとっています」と言いました(18節)。ザカリアはその結果、口が利けなくなります。ところが、彼はその沈黙の期間に、時が来れば成就する天使のことばを何度も思い巡らして、その意味を受け止めたのではないでしょうか。