○金 南錫牧師 ルカによる福音書7章1-10節
「主よ、御足労には及びません。わたしはあなたを自分の屋根の下にお迎えできるような者ではありません。ですから、わたしの方からお伺いするのさえふさわしくないと思いました。ひと言おっしゃってください。そして、わたしの僕をいやしてください」(6-7節)。
百人隊長は軍隊に身を置くものとして、言葉の権威というものがどういうものであるか、よく知っていました。そして、百人の隊長にすぎない私でも、言ったことがその通りに成るのであれば、神の権威を持つ、あなたの言葉をください。「ひと言おっしゃってください」そうすれば「僕は治ります」というイエス様の言葉に対する熱い信頼があったのです。イエス様はこれを聞いて感心しました。「言っておくが、イスラエルの中でさえ、わたしはこれほどの信仰を見たことがない。」これほどの信仰とは、神の言葉は必ずその通りに成ると、信じる信仰です。使いに行った人たちが家に帰ってみると、まさに言葉通り、その部下は元気になっていたのです(10節)。