2021年11月7日「満ち足りた人生」

○金 南錫牧師  創世記25章1-18節

 アブラハムは、妻サラが亡くなった後、ケトラと再婚しました。このケトラとの間に6人の子どもたちが生まれます(2-4節)。また、彼には最愛の妻であったサラとの間に100歳の時に与えられたイサクがいて、その前にサラの女奴隷ハガルとの間にイシュマエルという息子がいました。それに、ケトラとの間に生まれた6人の子どもたちを合わせると、全部で8人の子どもたちがいたわけです。

 アブラハムはイサクに全財産を譲った時、他の7人の子どもたちにも贈り物を与え、彼らに十分な配慮をしました。そして、彼らを東の方に移住させ、イサクから遠ざけました。相続を巡って、兄弟の間で争いにならないように、元気なうちにこの問題に取り組んだのです。そうして、アブラハムは神様の祝福のバトンをイサクにしっかりと渡しました。

 神様は、そのようなアブラハムの人生を大いに祝福されます。「アブラハムの生涯は百七十五年であった。アブラハムは長寿を全うして息を引き取り、満ち足りて死に、先祖の列に加えられた」(7、8節)。アブラハムは満ち足りた晩年を迎えました。アブラハムは75歳の時に、あなたに召し出されて以来、100年間に亘り、神に導かれ、神に信頼し、神と共に歩んだ人生でした。その間、失敗や試練もありましたが、神様の声に聞き従ってきました。この神と共に生きたところに「満ち足りた人生」があると思います。