○金 南錫牧師 創世記7章1-16節
本日の聖書箇所は、有名な「ノアの洪水」と呼ばれるところです。この洪水のことを、今日の11節に「ノアの生涯の第六百年、第二の月の十七日」という具体的な日付とともに、「この日、大いなる深淵の源がことごとく裂け、天の窓が開かれた」というふうに書かれています。すでに6章で見ましたように、この洪水は神の裁きでありました。地上に人の悪が増していて、人は常に悪いことばかりを心に思い計っているのを御覧になった神様が、地上に人を造ったことを後悔しました。そして、地上のすべてのものを滅ぼすことを決意なさったことによって起こった出来事、それが「ノアの洪水」であります。しかし、神様はその世代の中で、ノアを救いの担い手として選び出しました。
1節に神様はノアに「あなたとあなたの家族は皆、箱舟に入りなさい」と命じておられます。ノアはこの神の命令を真剣に受け止めて従っていきます。「ノアは、すべて主が命じられたとおりにした」とある通りです(5)。そして、ノア一家と動物たちが箱舟に入った後、「主は、ノアの後ろで戸を閉ざされた」のです(16)。今日の私たちもノアの箱舟に入った者として、私たちの後の戸を、主がしっかりと閉じてくださり、コロナ禍の中にも、私たち一人一人を守ってくださるように、祈り願います。