2020年10月25日「兵士たちのあざけり」

○金 南錫牧師 イザヤ書53章2-3節、マルコによる福音書15章16-20節

 イエス様はピラトによって十字架刑の判決を受け、むちで打たれてからローマ兵士たちに引き渡されました(15節)。
 当時のむちは、長い革ひもで、所々に鉛の破片が縫い付けられたので、むちで打たれるたびに、血が飛び散ったことは想像することができます。ローマの兵士たちは、どうせ死刑にされる人だからと、慰みものにしたのです。兵士たちは、イエス様を王様の格好をさせるために、紫の服を着せます。
 さらに、とげのある冠を編んでかぶらせます。彼らはイエス様の前にひざまずいたり、拝んだりし、「ユダヤ人の王、万歳」とからかいました。
 また、イエス様の頭を葦の棒で上から強くたたきます。そのとき、とげがイエス様の頭や額に突き刺さり、血が流れたことでしょう。
 では、イエス様は一体どうして、これほどまでに残酷で忌まわしいあり様を見させられるのでしょうか。このイエス様の受難の光景を見させられることによって、私たち人間は、どんな者であるか、それと同時に、神様はどのようなお方であり、主イエス・キリストはどのようなお方であられるかを、思い巡らすことになります。そのとき、信仰の思いを新たにしていくのです。

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