2019年4月の主日聖書日課から

○哀歌 01章13節~14節
 主は高い天から火を送り
 わたしの骨に火を下し
 足もとに網を投げてわたしを引き倒し
 荒廃にまかせ、ひねもす病み衰えさせる。
 背いたわたしの罪は御手に束ねられ
 軛とされ、わたしを圧する。
 主の軛を首に負わされ
 力尽きてわたしは倒れ
 刃向かうこともできない敵の手に
 引き渡されてしまった。

○ルカによる福音書 22章40節~42節
 いつもの場所に来ると、イエスは弟子たちに、「誘惑に陥らないように祈りなさい」と言われた。そして自分は、石を投げて届くほどの所に離れ、ひざまずいてこう祈られた。「父よ、御心なら、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの願いではなく、御心のままに行ってください。」

○ルカによる福音書 24章04節~07節
 そのため途方に暮れていると、輝く衣を着た二人の人がそばに現れた。婦人たちが恐れて地に顔を伏せると、二人は言った。「なぜ、生きておられる方を死者の中に捜すのか。あの方は、ここにはおられない。復活なさったのだ。まだガリラヤにおられたころ、お話しになったことを思い出しなさい。人の子は必ず、罪人の手に渡され、十字架につけられ、三日目に復活することになっている、と言われたではないか。」

○詩編 16編01節
 神よ、守ってください
 あなたを避けどころとするわたしを。
 主に申します。
 「あなたはわたしの主。
 あなたのほかにわたしの幸いはありません。」

 出所:聖書日課編集委員会編集「日毎の糧2019」(日本キリスト教団出版局、2018年12月1日発行)より作成

2019年3月31日「モーセの祈り」

○金 南錫牧師
 出エジプト記32章1-35節
 奴隷生活のエジプトから脱出して三か月、イスラエルの民は神の導きとモーセの指導によって、シナイ山までたどり着きました。しかし、モーセがシナイ山に登ったきり帰って来ないので、イスラエルの民全体が不安でした。彼らはアロンに「さあ、我々に先立って進む神々を造ってください。エジプトの国から我々を導き上った人、あのモーセがどうなってしまったのか分からないからです」と願います(1節)。アロンはその願いに応えて、金の若い雄牛を造ったのです(4節)。
 山を下りてくると、モーセは若い雄牛の像と踊っている人々を見ました(19節)。モーセは、神にこう言います。「ああ、この民は大きな罪を犯し、金の神を造りました。今、もしもあなたが彼らの罪をお赦しくださるのであれば……。もし、それがかなわなければ、どうかこのわたしをあなたが書き記された書の中から消し去ってください」(31節、32節)。モーセは、偶像礼拝という大きな罪を犯したイスラエルの民のために、自分の命と引き替えに、イスラエルの赦しを願ったのです。このモーセの執り成しの祈りは受けられて、イスラエルの民は罪を赦され、神の民として歩み続けることができたのです。モーセは祈りの人でした。モーセの死を賭けた祈りがイスラエルの民を救うことになったのです。

2019年4月2日 春のお花見ピクニック

 4月2日、今年も教会学校春のお花見ピクニックを県立印旛沼公園にて行いました。参加者は、幼児・小学生5名、高校生・大人11名の計16名でした。
 天気に恵まれ、桜の花も満開で恵みのときを過ごすことができました。

礼拝を行いました
集合写真です。バックに桜の木があります

2019年度 年間行事

時刻集会・行事
1910:30受難日礼拝
2110:30イースター合同礼拝(終了後お祝いの会)注1
10:30花の日合同礼拝
2112:30公開講座「キリスト教の葬儀」
1510:30敬老・子ども祝福合同礼拝
102712:30教会全体修養会
1110:30召天者記念礼拝
1114:00墓前礼拝(於:京葉霊園)
112410:30教会創立記念礼拝
122210:30クリスマス合同礼拝(終了後お祝いの会)
122417:00クリスマス・イブ礼拝
122513:30子どもクリスマス会
12:00お餅つき会
注1 復活祭。キリストの復活を祝う礼拝。生命を象徴する玉子(イースターエッグ)を 配り、礼拝後に愛餐会(食事会)を行います。

CS春のお花見ピクニックのご案内

 以下の日程でCS春のお花見ピクニックを行います。桜の花の下で、礼拝、昼食、ゲームなど、子どもたちと一緒に楽しいひとときを過ごしましょう。ご参加ください。
○日時 4月2日(火)
 09:30 教会集合
 10:00 現地集合)
     礼拝、レクリエーション、昼食
 13:30 現地解散
 14:00 教会解散
○場所 県立印旛沼公園
○持ち物 お弁当、飲み物、帽子

2019年3月17日の麦の会(壮年会)

 久しぶりに麦の会が開かれました。
 出席者は、3名。
 当番に当たっているTI兄の司会によって進められ、旧約聖書のエリヤが登場する列王記上17章から19章までを輪読し、意見交換を行いました。
 次回は6月16日(日)に行う予定です。

2018年のクリスマス集会

 2018年のクリスマス礼拝は、12月23日(日)に行われました。当日は、大人と子どもの合同礼拝の後、祝会が行われ、食事をともにしながら楽しいお祝いの会を持ちました。

礼拝後に行われたクリスマスの祝会です

 クリスマス・イブ礼拝は、24日(月、振替休日)午後5時から行われました。

クリスマス・イブ礼拝です

 また、数年ぶりで子どもクリスマス会を25日午後1時半より開きました。

イースターのご案内

 今年のイースター(復活祭)は4月21日(日)です。
 礼拝に引き続いてお祝いの会を行います。
 また、受難日礼拝を4月19日午前10時30分より行います。
 どなたでもご自由にご出席ください。

長崎のキリシタンの里と「マリア十五玄義図」

○ぶどうの枝第42号(2015年7月19日発行)に掲載(執筆者:MK)

 長崎の「マリア十五玄義図」

浦上天主堂旧蔵。西村貞『日本初期洋画の研究』1945年より

 「マリア十五玄義図」というキリシタン時代の絵画については、婦人会主催の会でもお話ししたことがあります。カトリックの「ロザリオの祈り」に対応した、聖母マリアとキリストの物語を十五の場面として描いた絵で、大阪府茨木市に伝来した二点が現存していますが、もう一つ、長崎の潜伏キリシタンの里に伝わったものがありました。残念ながら戦災で焼失してしまい、その直前に出た本に載っている写真でしか見ることができなかったのですが、ところが近年そのガラス乾板が存在していることがわかり、国立歴史民俗博物館のホームページで公開されています。その現地を訪ねて来ました。

 外海のキリシタンの里

 この絵が伝えられたのは、現在長崎市となっている外海(そとめ)地方の「出津(しつ)」という里です。住民のほとんどが潜伏キリシタンだった所で、幕末に長崎に大浦天主堂が建ち、秘かに信徒が訪れるようになると、神父のプチジャンは出津にも招かれて、夜中に村人の漕ぐ船で渡り、そこでこのマリア十五玄義図を見ています。その後、外海地方には、ド・ロ神父が着任して、多くの教会や授産施設が作られました。世界遺産候補「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の一部となっています。

出津の教会堂

 出津の教会堂は、台風にも耐えるように背が低く作られた、白塗りで素朴な、しかしがっしりとした建物で、地元の信徒の方がガイドをしてくださいました。この地方には「バスチャン」という日本人伝道師の話が伝えられており、「ジワン」という神父の弟子だったという彼は、キリスト教の年中行事を記した「日繰り」を作って教えたが、山中で潜伏中に捕らえられ、その屋敷の跡が現在も残されています。「皆を七代までわが子とする、その後は神父が大きな黒船でやってきて毎日でもコンピサン(告白)ができるようになる、どこででも大声でキリシタンの歌を歌って歩けるようになる・・」という予言を残したとされ、二百五十年の禁教の後に、それが実現したとも言えます。
 ド・ロ神父はフランスの貴族の出身で、建築、印刷、医学、農業、織物、製粉・製麺など、当時最先端の技術を伝え、施設を作っています。まさに万能の人ですが、フランス革命の後で貴族がどうなるか分からなかったから色々な技術を身につけたのだそうで、何がどう関係するか分からないものです。国家による大規模な近代化とは別に、民間の無私の奉仕で、こんな所に西洋文明が直接伝えられていたことにも驚きました。
 なお、ここは遠藤周作の『沈黙』という小説の舞台で、付近には記念文学館もあります。

 浦上天主堂

 出津のマリア十五玄義図は、その後、浦上天主堂に移されて焼失しました。訪問して気がついたのですが、今年は、大浦天主堂で潜伏キリシタンの婦人がプチジャン神父に信仰を告白した「信徒発見」の百五十周年で、カトリックではその日三月十七日を日本独自の記念日としており、多くの行事が行われたそうです。浦上の信徒は、禁教がまだ解かれなかった明治元年(一八六八)から六年間にわたって各地に配流され、戻ってから力を合わせて建てた天主堂も原爆で全壊、崖下に落ちた鐘楼の屋根は、今もそのまま残されています。苦難の歴史の前に、粛然とさせられます。

浦上天主堂と原爆で吹き飛んだ鐘楼の屋根

2019年3月の主日聖書日課から

○イザヤ書 41章09節~10節
 わたしはあなたを固くとらえ
 地の果て、その隅々から呼び出して言った。
 あなたはわたしの僕
 わたしはあなたを選び、決して見捨てない。
 恐れることはない、わたしはあなたと共にいる神。
 たじろぐな、わたしはあなたの神。勢いを与えてあなたを助け
 わたしの救いの右の手であなたを支える。

○ルカによる福音書 04章03節
 そこで、悪魔はイエスに言った。「神の子なら、この石にパンになるように命じたらどうだ。」イエスは、「『人はパンだけで生きるものではない』と書いてある」とお答えになった。

○詩編 140編07節~08節
 主にわたしは申します
 「あなたはわたしの神」と。主よ、嘆き祈るわたしの声に耳を傾けてください。
 主よ、わたしの神よ、救いの力よ
 わたしが武器を執る日
 先頭に立ってわたしを守ってください。

○テモテへの手紙二 02章08節~09節
 イエス・キリストのことを思い起こしなさい。わたしの宣べ伝える福音によれば、この方は、ダビデの子孫で、死者の中から復活されたのです。この福音のためにわたしは苦しみを受け、ついに犯罪人のように鎖につながれています。しかし、神の言葉はつながれていません。

○ ルカによる福音書 09章34節~35節
 ペトロがこう言っていると、雲が現れて彼らを覆った。彼らが雲の中に包まれていくので、弟子たちは恐れた。すると、「これはわたしの子、選ばれた者。これに聞け」と言う声が雲の中から聞こえた。

 出所:聖書日課編集委員会編集「日毎の糧2019」(日本キリスト教団出版局、2018年12月1日発行)より作成