○ぶどうの枝第60号(2024年6月30日発行)に掲載(執筆者:FI)
佐倉教会は二〇二二年まで、「麦の会」(壮年男性)、「婦人会」の二つのグループに希望者が毎月集い、学びと情報交換の交わりの場がありました。しかし、コロナ禍と同時に高齢化も進み、二つの会の出席者数も減少したことに加え、今日的理由として、男性・女性のどちらにも当てはまらない性、LGBTQが一般的に広く認識されるようになり、佐倉教会も性別を超え、どのような人でも自由に参加できる居場所が用意された、キリストの愛に根差した教会でありたいとの願いから、協議の上で合同に至りました。
次に、会の名称を募集しましたが、三件の応募があり、多数決で「虹の会」と決まりました。「虹」という言葉は、創世記九章一二~一三節、「あなたたちならびにあなたたちと共にいるすべての生き物と、代々とこしえにわたしが立てる契約のしるしはこれである。すなわち、わたしは雲の中にわたしの虹を置く。」から来ています。
私たちの二つの会に希望の虹が架けられ、前途を祝福されているように思えました。
発足後の会は、信徒に限らず希望者が集い、近況報告や考えなど自由に発言して交流しています。最近は新来会者も加わって裾野が広がりつつあり、ジェンダー平等の観点からも、佐倉教会の開かれた集いとなっています。会の始めに歌う讃美歌は、どなたかにリクエストしていただいていることも話題のきっかけになっています。
「男も女もありません。あなたがたは皆、キリスト・イエスにおいて一つだからです。」(ガラテヤの信徒への手紙三章二八節)
「実に、キリストはわたしたちの平和であります。二つのものを一つにし、御自分の肉において敵意という隔ての壁を取り壊し、規則と戒律ずくめの律法を廃棄されました。こうしてキリストは、双方を御自分において一人の新しい人に造り上げて平和を実現し、十字架を通して、両者を一つの体として神と和解させ、十字架によって敵意を滅ぼされました。」(エフェソの信徒への手紙二章一四~一六節)